今日読んだのは、ファンタジーといったらの王道です。
読んだら、差別とヨーロッパの排他的主義を強く感じる小説だと思います
そういったことを感じるには、いい本かと思います
小説なのに差別などが、隠喩とかではなく直接的に表現されてますからね。
差別などをこんなに読みやすくしているという面では評価できます。
著者:ジョナサン・スウィフト
翻訳:原民喜
個人的になんだか狂気と中世ヨーロッパの差別的思考を感じるのであまり好きではないのですが、iBooksで見かけてついダウンロードしてしまいました。
翻訳が原民喜さんの翻訳なので、最後にガリバー旅行記を読んだ原民喜さんの話がついています
私は個人的にガリバー旅行記よりもその話の方が好きです、それもちょっと狂気を感じますが直接的な狂気ではなくてミステリアスな空気に包まれた狂気なので好きです。
日本人的な発想なのかもしれないですね
感想の中で、原民喜さんもガリバー旅行記に対して狂気を感じていたと書いてあったので、ガリバー旅行記から狂気を感じてたのが私だけでなくてほっとしましたε-(´∀`*)ホッ
しかし、晩年のジョナサン・スウィフトが実際に狂って亡くなったという添え話で恐怖が増しました。
政治などに力を入れて、理想を夢見た人が現実に打ちひしがれた結果が狂うことでしか耐えられなかったのかと思うとちょっと切なくなります
政治や社会に挑み続けたジョナサン・スウィフトが人に対して絶望した結果が、ガリバー旅行記の最後に出てくるヤーフの話だと思います。
人の強欲さと政治の理不尽さに嫌気がさして、田舎に引きこもり窓から見える平和に過ごす馬を見て、人間より馬の方が理性が優れていて友愛に溢れている世界を描いている流れが想像できますね
野蛮なヤーフの書き方が妙にリアルです、人間の汚いところを抽出して描いたらこうなる気がします
私はこの話が子ども向けにまだ読まれていることが気になります。
話のところどころで、男女差別や人種差別が当然のようにでてきます
これをまだ白人の子どもたちが読んでいるかと思うと、それはまだまだ差別なくならないよねと思います
ヨーロッパには日本よりも過激な男女平等を目指す団体がいるのに未だにガリバー旅行記が引っかからないのかもちょっと不思議です。
文学であってもダメなことはダメ!と以前、ほかの作品に対して誹謗中傷が世間に溢れていた時期がありました。なんでガリバー旅行記は逃れたのでしょう?
まあそんなことしてたら文学文化が衰退しそうですね、これが書かれた頃には悪いことでなかったのだから仕方ないと思います
それでは、またねーヾ(*´∀`*)ノ