厨二病をかっこよく表現できる天才、太宰治の女生徒を読んでみました。
女生徒
著者:太宰治
出版:角川書店
女生徒のある一日です。
その一言につきます(笑)
なにか特別なことをしているわけでもなく、ある女生徒の1日を女生徒の多感な(厨二病ともいう)表現で彼女を表していく作品です
家の近くを通る労働者が怖い
みんなでお化けのお話をするのがとっても楽しい
どうしてみんな嘘をいいながら生活しなければならないの?
お母さんと2人なんだからもっとしっかりしなきゃ
将来の旦那にはきっと尽くせるはず
色々なことを考えて、そのときには心から恐ろしいなどと思いながらもしばらく経つとぽかんと忘れてしまう人間の習性がコミカルに描かれていて面白いです
読んでいると、なんだかこの女生徒、他人事に思えなくなってきます*1ヶラヶラ
それにしても太宰治は
「世間とは、常識とは。何故こんなにも人付き合いとは憂鬱で嘘にまみれている事か」
といった書き口が多いですね
太宰治自身が世間と折り合いが悪く、人付き合いが苦手な人だったのかと思います
今風に言い直せば、厨二病こじらせたコミュ障といったところですかね
それを上手く言葉に昇華したら文豪です
世の中の厨二病こじらせたコミュ障に吉報ではないでしょうか?とりあえず私には吉報なので作家を目指してみますね(*´艸`)
私も女生徒のように夢想をしながら歩いている性質の人間で、本を読んでいないときには私が本の主人公の立場だったら…?とか終始考えていました
時にはどうして大人になるというのは嘘をついておためごまかしで、嫌なことを我慢して塗り潰してやっていかなければいけないのか。と言ったことを真剣に考えていました
私は彼女のように型にハマることが出来ず、彼女が真剣に誠実に生きていたら馬鹿だとみんなに言われてしまう…と思っていたバカになりました(笑)
私も女生徒と同様に、おためごまかしは嫌だと思いました。ですが私は残念ながら女生徒のような理性が働かずそのまま正直に社会に踏み出しました
私は私の力で生きていく!
結婚なんかケッケッ!(っ>ω・)つ)o゚)∵
と私は考えて、はじめはバリキャリの公務員になりましたが余りの激務に医者からのアドバイスもあり、辞めました
前例が少ないことには非難が集まるから、自分に誠実にやりたいように歩めばイバラの道ですね
はじめからこの女生徒のように理性を働かせておいて、親の望むある程度の仕事で、ある程度の人と結婚しておいたら良かったんですかね?(笑)
こういう小説は投影してしまって、自分の過去の影を見てしまうから暴走しがちです
基本は、反省はするけど後悔はしない方針で生きているので、これまでを後悔するつもりはありませんが、きっと賢くはなかったのだろうと思います
世間のいうことに従えば前例や先輩がいるからきっと歩みやすく叶えやすいのだと思います
さて、私のこういう意地はいつまでもつのでしょうか
それでは、またねーヾ(*´∀`*)ノ
*1:´∀`*