おとなの勝手に綴る読書感想文

乱読家が読んだ本の感想を書いていくだけのブログ

葉桜と魔笛 を読んでみた

太宰治にハマってます(笑)

葉桜と魔笛は珍しく、太宰治の作品にしてはですが、なんだか普通のお話です。

逆に裏があるのでは?と勘ぐるぐらい普通の文学小説で不思議に思うぐらいです

 


葉桜と魔笛

著者:太宰治

 

 

ネタバレ注意⚠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある女性の告白です。

かつて、結婚する前に父と妹と暮らしていたときの話をします。妹は美しかったのですが、あるとき身体が弱く腎臓結核にかかり、もう永くないと医者から宣告を受けました。

そんな妹の看病をしているうちに、妹が死にゆくことに怖さと悲しさを感じ、気違いにならんばかりに思っていた時分に私はある手紙を発見しました。

妹が緑のリボンで結びまとめていたある手紙、MTなる男と妹の文通でした。

しかし、それは男が妹の病気を知り、これ以上は…と文通の断絶を申し出てきます。その手紙を見てしまった私は思わず手紙を破り捨てて、手紙を書き直して、妹の枕元に届けました。

妹はこれは姉さんが書いたのでしょう?とすぐに気が付きました。妹は妹自身が自作自演でこういう文通をしていたのだと言います。それが姉への優しさなのか、本当のことなのかはわかりません。

姉が書いた手紙には、あなたを想って軍艦マアチをあなたの部屋の近くで口笛で吹きましょうと書いてありました。

妹に私が抱きつき、泣いていると口笛が聞こえてきました。軍艦マアチです。

今となればあれは神様がよこしてくださったものなのか、それとも頑固な父親が妹を哀れんで狂言してくれたのか、それはわかりません。

父が亡くなって15年も経つのだから知る術はありません。神様だと思うことにします。年をとると信仰が難しくなるのです

 

こんな内容でした。

 

 

なんか優しい嘘の物語ですね

 

姉が病床の妹に縁を切りたいといった内容の手紙を渡せずに、美しい手紙に書き直してしまう嘘。

妹が自作自演なのよ!というところも、恐らく嘘なのだろうと私は思います

その姉妹の会話を聞いた父親がせめてもの優しさで口笛を吹いて聞かせてあげる嘘

 

みんながみんな、思いあっているからこその嘘になんだか切ない気持ちになります

太宰治はおどろおどろしい、厨二病全開な作品が多いと勝手に思っていたのでなんだか意外です

 

ちょっと繰り返し読みたくなる作品でした

 

 

それではまたねーヾ(*´∀`*)ノ