おとなの勝手に綴る読書感想文

乱読家が読んだ本の感想を書いていくだけのブログ

人間とはなにか?

人間とはなにか?

 

この哲学的な問いをこの短い小説から投げかけられました。

 

 


おうむの夢と操り人形 (Kindle Single)

 

あるビジネスの成功が描かれている本です。

 

 

機械化、ロボット化が進んだ日本で更なる革命を起こした人型ロボットの話です。

 

ロボットの扱い方を心得ない子どもや老人を傷付けない工夫をされた結果「ものを持つことのできない」人型ロボットは東京オリンピックで案内役としての役目を終えて不良在庫として倉庫に山積みにされていた。

それにちょっとした興味を持ったコンサルタントの2人が日本にロボット革命を起こしていく物語です。

 

人にぶつからないよう工夫された配膳用ワゴンロボットが未だに誰ともぶつかったことがないのに飲食業界での導入が進んでいなかった。

その理由にワゴンロボットの存在感のなさが人に対して不気味さを与えているということに気がついた2人は、不良在庫だった人型ロボットをつけて大成功を収める。

 

 

その一方、シェアハウスに置いてある人型ロボットに執事のような動きをさせて、おかえりなさいを言わせたい同居人の希望に応えて、人型ロボットに会話機能として「オウム返しをする」プログラムを付けて遊んでいた。

たんぽぽの絵を認知すれば「たんぽぽがお好きですか?」と聞くプログラムがついたロボットだ。

 

そうして会話ができるようになると心はないのに情が湧いてしまう。

 

そうして、人の言葉や近くにあるものを使って「オウム返し」をするロボットの有用性が判明した。

認知症のお年寄りの介護、人によっては意味をなさない会話をするお年寄りの会話をロボットは根気よく続ける、プログラムされているからだが、お年寄りから会話の終わりを告げられるまで話し相手になってくれるロボットは介護に適任だった。

その可能性を示された2人はあくまでロボットとして提供するつもりでいたが…

 

 

何年も経ち、そのビジネスにより大成功した同居人はある実験を行う。

 

 

私はなんのために仕事をしていたのか。

人間とは何なのか。

 

物語を通して語りかけてきます。

 

途中までビジネスライクな雰囲気のある小説が最後の最後でぞわっとさせてくれます(笑)

 

面白い本でした。

 

もしかしたら日本のオリンピックボランティア不足はロボットが解決してくれるかもしれませんね?

 

 

それではまたねーヾ(*´∀`*)ノ

 

 


おうむの夢と操り人形 (Kindle Single)