おとなの勝手に綴る読書感想文

乱読家が読んだ本の感想を書いていくだけのブログ

むず痒くなる家族団欒

人間関係を洗うように書くのが上手な太宰治の作品を読んでみました。

 

 


三省堂書店オンデマンドインプレス青空文庫POD[NextPublishing]愛と美について(シニア版)

 

家族紹介の時点で、太宰らしさが溢れていてむずがゆい気持ちになります。

 

大人になった気分の末の弟

ニートで才能のない長兄

官吏でバリキャリの長姉

自分が可愛くて仕方ないナルシストの妹

なんでも嘲笑いたがる病弱の次兄

 

 

学校で習ったばかりのことを模倣したがる弟、なんでも嘲笑いたがる次兄の表現の仕方が身悶えしたくなるぐらい痛いところをついています。

 

あ!そこは触れないであげて、きっと黒歴史

 

と思うところをグリグリしてます(笑)

 

さすが太宰治です、容赦ない(´∀`*)ケラケラ

そんな兄弟が母の前で暇つぶしに物語を話します。

 

本来の性格が出ていて面白い話でした。

 

おじいさんの物語を語った5人を見渡して母が言った言葉が1番の傑作です。

この兄弟の父親が既に亡くなっているのがさらに最後のセリフに深みというか、意味深さを与えています。

 

 

それではまたねーヾ(*´∀`*)ノ

 


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