おとなの勝手に綴る読書感想文

乱読家が読んだ本の感想を書いていくだけのブログ

歴史の謎。日本視点はどこか。

夏になると「戦争は良くないよね!」という趣旨で、感動させてなんぼみたいな物語が大量に巷に溢れますが、日本視点のものが少ないなぁといつも思っています。

 

終戦末期に、米軍に情報が渡るぐらいなら……と資料を多く抹消したため。

そして、日本がまだ米軍含め各国の占領下にまだあるからだと理由は薄ら察しますが、日本視点で語られる物語が少なくて、とっても微妙な気分になります。

 

この本は数少ない日本視点の終戦を捉えた本になります。ちなみに、映画にもなっているので、妙な物語を見るぐらいならこちらをオススメします。

 


日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)

 

概要

ポツダム宣言を告知されてから受諾、そして玉音放送へ続く数日間が描かれています。

 

これまで死んで行った仲間にどう説明すれば良いのか。天皇陛下を敵国に委ねるなんてとんでもない!自分の学んだ理念と、大切にしている信念のためにやり通さなければいけないことがある……。

それぞれの思惑と信念のために、終戦に向けて幾名もの人たちがぶつかり合います。

 

結末は、当然わかっているのですが、学びが多い作品でした。

 

感想

原爆を落としてごめんなさいとか、核のない世界へとか。民間人を巻き込んだ空襲とか。

米国目線の物語が蔓延することに、いつまで私たちは連合国占領下にいるんだ……と感じる私からするとこの物語は新鮮でした。

 

義務教育で教えられる第二次世界大戦期はまるで、独裁政権があったかのように語られますが、完全なる嘘であることがわかります。逆です。

権力を分立させ過ぎたために、内閣の政治力が活かせない状態になっていたという方が正しいです。

 

今では必要な力すら与えられない国防を担う陸軍海軍と、昔より今の方が強くなった行政を担う内閣、司法を担う裁判所、そして立法の議会で権力分立していました。

 

この物語をみればわかりますが、陸軍から「内閣の決定へ基づき、議会へ提案の提出が必要なのでは?」と提案されたり、戦時中もきちんと日本の機構はきちんと機能していました。

まるで組織が機能していなくて、独裁政権に操られた可哀想な民衆……が信じられていますが、そんなものはどこにもいないです。

 

第二次世界大戦を拡大した陸軍海軍の悪口がよく言われますが、彼らがきちんと考えを持って行動していたことがわかります。

彼らは日本を護ろうとしていただけです。そのために必要な戦いをしていました。どうして戦いが必要だったかの鍵になる地政学を学んで、その当時の考え方を知ることが必要だと痛感しました。

 

8月になると戦争について学ぶための物語が溢れかえりますが、そろそろ日本視点で第二次世界大戦を見つめ直すことが必要ではないかと感じています。

 

経済的な打撃、そしてコロナ。

歴史に学ばなければ、同じ鉄を踏みます。そして、今度は米国ではなく中国が相手になるでしょう。かつての米国は、共産党と戦うために日本を存続させる必要がありましたが、もうその理由はありません。

 

中国には日本を存続させる理由はないです。今度こそ滅びてしまいます。

どんな思いで先人たちが戦ってきたのか、そして今の香港や台湾、そしてウイグル自治区の前例を見て、国防への危機意識を一般人も持つべきです。

マスコミを含む多くの組織が、中国の手先として動いています。

 

本当にこれで自分の命を守れるのか。この先産まれてくる子どもたちに胸を張れる?と考えるキッカケになりました。

 

それではまたねーヾ(*´∀`*)ノ

 


日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)